はこだて自然倶楽部~続・風を追って〜

函館から発信!登山、自然、観光情報、市民活動のBLOGです。It's sent from Hakodate!

2013年12月

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今年もご愛顧有り難うございました。
来年も引き続き宜しくお願いします。

函館市東部を流れる松倉川のダムに頼らない
総合治水計画にともない、市街地付近の河川
改修工事が今年度から本格的にはじまりました。

この計画は2002年に松倉川流域治水検討会で
合意された河川整備計画に基づいています。

ダムは1992年に事業化され1998年に時のアセス
で、北海道が中止したあと函館市は流域の開発
を抑制し、市街地、調整区域では雨水貯留・分水
対策と北海道が管轄する河川では拡幅と細かな
遊水対策で、あわせてダムに変わる治水対策を
今後事業が進んでいきます。

しかし、道内では自民党の政権交代以降にサンル
ダム、平取ダムなど大型ダムが事業着手になり、
現政権の打ちだした「国家強靱化」のもと、
大型ダムの推進がにわかに加速してきました。

総合治水の思想はダム神話からの脱却による治水
利水の未来志向が眼目だった筈でしたが、目指す
水循環による合理的な都市建設、安価な公共事業
と自然環境の保全などは、この加速に押し切られ
住民合意の進化も期待できなくなりました。

これは、原発神話に似ており、先に政府が打ちだ
した新エネルギー政策の原発推進にもそんな未来
志向を打ち消した政策になっていて残念なことです。

公共事業の未来志向と民主化はどうなってしまうの
でしょうか?

加えて、現在の日本は中国、韓国との外交問題が
議論される中で、安倍首相による靖国問題が米国、
欧州からも「平和外交を壊す要因」と非難されて
います。日本の右傾化は、最近の世論調査をみて
も、国粋美化の傾向になっているように感じますね。

平和を維持するのは難しい。戦争へ向かうのは簡単。
「戦争は、ごく平凡な人が大量虐殺を行う・・」

それが戦争です。

日本外交の未来はどうなるのでしょうか?

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昨日から発令されていました気象警報ですが、
函館市街はさほど風雪も強くなくて今日は朝
から雲間から一瞬青空が見える天気・・・。
昨朝には黄砂が舞うひとこまもありました。
PM2.5も含まれていたでしょうね。

僕の五大ニュースも4件目です。
今年も函館自然観察会では函館山の外来植物
の防除を実施しました。
とくに、セイヨウキランソウは6株採取と2008年
に初回防除264株を実施して通算5年で400株を
防除したことになります。

その他、今年はハルザキヤマガラシとセイヨウ
タンポポも防除しながらゴミ袋4つ分を廃棄し
ました。

外来種の防除作業は根気が必要で面倒です。
でも、このように、セイヨウキランソウでは10m*10m
の方形区で5年でひと桁の数まで減少する事
が解ったので年月と人出をかければ外来種防除
作業は成功する証になると考えました。

函館自然観察会では来年もこれらについて作業
継続していきます。


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函館市は2015年8月オープンを目指し
市北東部に位置する旧北高校、日吉幼稚園
跡地を整備しサッカー、ラグビーならびに
フットサルのコート(人工芝)を整備してい
ます。

その敷地面積は約5万㎡と広く現国立競技場
が約7万㎡ですから二回りほど小さいですが
かなり広い施設になります。事業費は合併
特例債を使い15億円になります。

このような広大な土地改変があると、降雨に
よる河川負担が増えて新たな洪水被害が起き
る可能性がありますので、函館市は計画書の
中に「雨水排水計画」を明記して、旧施設が
あったときよりも流出係数が上がるとの試算
をしており、その差は20%アップになって、
います。
流出係数とは、降った雨が貯留するせずに、
河川や低地に流れ込む率を表していますので、
係数が高ければ洪水被害の危険が増す事を示
しています。

つまり、函館市東部を流れる松倉川流域に整
備されるこのグランドにより安全確率が下が
る数値といえます。安全確率とは洪水が起こ
る頻度をいいます。

先日、函館市と事業主体である函館市教育委員
会の担当と意見交換してこの数値を下げるよう
要望し、実施設計時に浸透升の増加、貯留施設
の新設や雨水管による分水など対策工にて明示
することを伝えました。

この施設により、降雨量が50㎜/hだと現在より
も約175世帯分の風呂水175tonが1時間で地表、
雨水管などから現況より増え松倉川水系、鮫川
に入る計算になります。
(これはあくまでも降雨パターンを一定とした
試算です)

とくに、東側に流路をもつ鮫川支流、寺の沢川へ
の増加負担が問題で、付近地は過去に内水による
氾濫があった地域であることが松倉川流域検討会
資料に明記されてもいます。

これに対し市と教育委員会は雨水経路の見直し
緑地計画の改善(現市民体育館がアリーナになる
ので体育館敷地の浸透能のたかい高木を移植等)
や浸透升増加を具体策を行うとのことでした。

土地利用の大きな改変は付近地の環境を変える
だけでなく、下流域の洪水形態も変わってくる
ので、事前に流出係数を下げる細かな対策が肝心
です。

松倉川を考える会では今後もこの事業および、
外環状線IC工事など付近地の土地利用改変に注視
して総合治水が適正に行われているか検証して
いくつもりです。
(資料は函館市教育委員会より)



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今日の函館は日中の気温が7℃と暖かです。
明日から日曜日にかけ本格的な寒波が襲来
するようなので市街地は根雪に入りそうです。

大晦日まで一週間を切りましたので各家庭
では。お正月料理の準備に忙しくなります。
函館市内では朝市、自由市場、中島廉売など
市民の正月料理を支える海産物がたくさん
ならびこれからごった返すでしょうね。

料理といえば、今年、五年ぶりに訪れた東北
花の百名山、秋田駒ヶ岳、森吉山、岩木山の
宿や途中の道の駅で美味しい料理を食べてき
ました。

温泉、食、観光は山旅の楽しみ要素で参加者
の好みも考慮して好奇心を満たす選び方が、
山ツアーに不可欠な企画素因です。

とくに、秋田、青森は伝統的な料理が多く、
昼弁にも工夫がいっぱいありました。

秋田駒で泊まったビルケさんの弁当は、秋田
こまちのブレンド米のおにぎり2個と副食と
イブリガッコです。おにぎり1個はおこわで
一個はバッケ味噌が入った美味しい弁当。
包装紙は古くなった田沢湖周辺観光地図を
リユースして使う細やかさです。

森吉山荘さんのは、比内地鶏弁当で、こちらも
具材が豊富でした。いずれも、山弁当を意識し
ご覧の通り竹皮仕立てに加えてリュックに入れ
易いようなサイズと型くずれしないパッケージ
でした。冷えても鶏肉が柔らかでしたね。

料理のほか、岩木山神社で懐かしい100円ソフト
を販売していました・・。僅か100円ですが、
これまた濃厚で岩木山神社名物って感じの味
でした。

歴史の浅い北海道内の宿との違い東北の宿は長い
歴史に根付いた郷土の味を「ふるまう」素材が
多いのでしょう。

もちろん、道内でも三平汁、ジンギスカン、カニ
など海鮮料理もありますが、観光立国、北海道
を宣言しているわけですから海鮮、鍋、焼き物
に加える食のレパートリーを増やし味も磨きを
かけて欲しいところです。



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今年の2月に起きた天塩岳のスノーモービル事故は
その後、天塩岳へのスノーモービル入山禁止を決定
づける事件にまで発展しました。

この冬も昨年同様に厳しい風雪が予想されるため、
モービル愛好家の皆さんには準備を十分して、禁止
区域内に入らないような慎重さ、自粛が必要です。

とくに、この遭難事故で死亡者がでて、残念なこと
に、犠牲者は避難小屋の比較的近い場所で遭難して
いたため、もし小屋を避難場所としてマークしてい
たなら低体温症による死亡は避けられた可能性があ
ります。

冬の登山は当たり前ですが、猛吹雪に遭遇したら、
いかにエスケープするか、装備(防寒衣食料、簡易テント)
など予防準備をするのですが、山に疎いモービル
愛好家はそこまで対策する方はマダマダ少ないのが
残念です。
ぜひ、そんな想定をもとに入山して楽しんでもらい
たいと思います。

さて、今年の冬に北斗市にある奥山の一等三角点、
設計山(もっけやま)を国道から尾根伝いに周回してき
ました。この山は登山報告も少なく視界不良だと尾根
を間違えやすいのでルート選択が重要です。

この日は天気も良く、頂稜から大野平野、きじひき高原
、毛無山、駒ヶ岳など近くに見え、とくに下りから見上
げる頂上稜線と雪庇クラック、前コブ雪崩斜面のデブリ
は迫力がありました。


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