はこだて自然倶楽部~続・風を追って〜

函館から発信!登山、自然、観光情報、市民活動のBLOGです。It's sent from Hakodate!

2009年05月

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藤の花見会の前に行われた観察会では生憎の天候でしたが、はんわ会員5名があつまりました。
降りしきる雨の中傘を差して、公園の土塁の周辺を1時間ほど観察して来ました。

藤が満開の藤棚を通ったあと、園内奥へ向かいます。花が散った桜堤はしっとりとした雰囲気が漂っています。
ここらあたりは、観光客も市民も殆ど訪れること無くなったスポットです。

また土塁(内側の土手)にはカラマツソウ(未開花)、オオヤマフスマなど野の花が観られ、ツツジ見所ではリュウキュウツツジなどが五分咲きでした。コムクドリがツツジの蜜をねらってコチラを牽制したりする姿もみられて
短時間でしたが藤の花見会合流までのひとときを過ごしました。

五稜郭公園は4月下~5月中旬のサクラ、5月下~6初旬のフジ、そして6月初~中旬のツツジが見どころになります。
今日も沢山の観光客、地元市民が訪れていて約半分が韓国、台湾からの方のようでした・・。

サムネイルの画像の紹介です。
・情緒的な土塁のサクラ回廊
・斜面のイタヤカエデ
・藤の花見会と合流。藤棚の下で・・。
・藤の保存が決まって看板まで新設された。
・藤見所の矢印に従い土塁を登ると・・ウワ~!と喚声が上がる上見藤・・。
・撮影スポット、デートスポットである千畳ツツジ(五分咲き)
・ツツジの前で・・♪

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お早うございます。

昨日のblog記事に書いた北海道新聞の記事、それも第一面です。制度の発端は北海道観光の品質向上がねらいで、事故回避、接遇の向上、地域専門情報提供でしたが・・・その後有資格者でなくてもかなりの向上や集客が観られています。
また、有資格者だといっても決してそれらが保障されるものではありません。新聞に書かれている優遇という、いわば差別を用いると、ややもするとバッチを光らせて引率するだけのガイデイングが増え品質低下になるかもしれません。

そのなかには下記のような課題などが埋もれており資格制度を再度根本から作り直すことのほうが利用者ニーズ、
安全安心、北海道観光への寄与、ガイドの収入と地位向上になるはずだと考えます。

・利用者ニーズの多様な視点(利用者がガイドを選ぶのです)
・1200人とも言われるガイドの処遇(大方が兼業)
・ガイド同士の連携・連帯(形成して欲しいところが逆に崩壊していきます)

などを念頭にいれた体系作りが不可欠でしょう。

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盗掘の話はひとまず置いて北海道観光関連の話です。
昨夜NHKの北海道版クローズアップで窮地にある北海道観光の議論をしていましたね。
熱のこもった?1時間半番組でした。

出席者は北海道運輸局、大規模観光の重役、女優、旅行雑誌の編集者とまずまずの面々でしたが・・。
急増した外国人対策から料理の内容、小規模と大規模宿泊施設の接遇の違いなど、底辺に流れていた
ポテンシャルはどこの観光地にもあるマスツアーからミニツアーへの脱皮あるいは共存などでした。

この議論の中では編集者の意見がもっとも的確に北海道観光の実情と課題をとらえていたと感じました。
「観光関連の最高会議に小規模でも成功している業者がメンバーには1名しかいない」
「連泊者に料理などの心遣いが出来ていない」「リピーター歓迎のホスピタリテイーが無い」
などとまくし立てるように発言して、一時、司会者も困った様子でしたが、それはそれで、
女優がうまく中を取り持つ発言をしていました。

が、僕も旅行関連の仕事も行っていますのでもっともな意見と拝聴(視)していました。

北海道観光についてはハード、ソフトともに意見百出の感がありますが、大小とわずハード対策で
飛躍的に来訪者を伸ばす手だては投資が容易に出来なくなった現在ではかなりの危機管理体制を
もたないと官民とも新事業着手は難しいだろうと考えています。

そこで、なかふらの町にある民宿群の高いリピーター率とそこのオーナー達が持っているプレゼンテーション
能力が紹介されて・・・最後に「大切なのは人と人づくりなんですね・・・」という結論になり納得をしました。

過去にも、北海道新聞で大手旅行雑誌の編集長が対談で「人材のスキルアップがキーポイント」と北海道人
の特質の良い部分と悪い部分の分析をして警鐘に近いコメントをしていた記憶があります。
最先端で応接する担当者などの資質を向上させることが大切だと明示しているわけです。

僕はお店や旅館でたまに気になっている事があります・・・
いらっしゃいませ!ありがとうございました!お気をつけて、いってらしゃいませ!お帰りなさい!
また、お待ち申しております!申し訳御座いません!先回はありがとうございました!・・・
こんな挨拶も道内観光に徹底されていないんですね。商売挨拶のイロハです。

杣人(そまびと)とは森林従事者で「苗作~育樹~間伐~伐採~販売」までを行う森林の全ての事が解る
知恵者、作業者を指す言葉だそうです。観光にも実は育てたり片づけたりときに情報を整理したり
売るタイミングを造ったりとトップからフロントまで「愛くるしい家族と付き合うようなスタンス」が
求められているのでは無いでしょうか?

その番組でも、国内では沖縄県の営業車のドライバーがフレンドリーで情報通と評判で、背後に認定制度
があると話をしていました。競争原理が働くのも事実です。

少しはずれますが、認定制度と言えば北海道のアウトドア資格制度が受験者減数で行き詰まり、ガイド認定者
の特典として国立公園内のガイドは認定者に限るという特別条例を検討していると北海道新聞で報道して
いました。ガイド資格を持っていても仕事が来ない。ガイド資格が無くても仕事ができ、またその数が格段に
多い。という理由もあるようです。

僕はこの資格制度が発足したときに、ある希望を持っていました。それはガイドの連帯です。
連帯とは現在道内でガイドに従事している者へまず先に一定の資格を与えてスキルアップで一定のガイド品質
の平準化が必要と考えたのです。それを基本にガイド回数、クレーム回数などでランク付けしていけば良い、
と考えていました。また、ガイドだけで生活できるのはホンの一握りのガイドです。ガイド養成の学校、学科が
新設されていますが、卒業して直ぐに生活可能な年収を確保出来るわけがありません。
ここに、ガイドに見合う仕事があります。鳥獣保護員や自然公園監視員の仕事を連接して有償で行ってもらう
わけです。ガイドは始終森林の中を歩いたり、川も海とも密接な活動を」していますね。それを活かすことが
自然を売り物にする北海道観光にピッタリだと考えています。

この検討段階とはいえ、無資格ガイドの国立公園からの排除案ですが暴策の一言に尽きると思います。
それでなくても、道内はガイド同士の会話が少なく、コース上でお客をそっちのけにしてケンカをしている
道内ガイドがいたという話を聞くと案内品質は間違いなく低下するでしょう。それこそ資格制度の崩壊です。

資格制度を決して否定するモノではありません。おそらく北海道も管理団体であるNPO法人北海道アウトドア
協会もかなり焦りがあるのでしょう・・・。資格制度の話はこれでお仕舞いです。

さて、過去にも記事にしました・・・皆さん、殆どの方が道の駅を利用したことがあることでしょう。
過去から観ると地場産を多くしてかなり改善されてきました。道の駅は汽車旅行はさておいて、バス、車の
旅行ではトイレ、軽食、お土産などで多数の旅行者が寄るところです。またもう一つ重要なのは、道の駅は
その地域の「顔」だと考えています。NHKラジオでは「ショーウインドウ」と的確な表現をしています。
この道の駅で土・日曜は首長が捻りハチマキ・エプロンで売り手で声高に?でも
売り手になったらいかがでしょうか。効果あると思いますよ・・。


そしてまた、道の駅には地域観光に欠かせないパンフレット、地図もソコソコ置いています。でもです。
いま、ドコソコのお花が綺麗とか・・イベントをやっているとか・・・殆どというか全く聞こえてきません。
お土産にしても、それを売っているのが地域の人ですから・・・上手く説明して、いやお節介で多弁になって、
売りこめば良いのですが、そこが道産子は寡黙なので?そのとおり売上や来訪者の波の多い道の駅は活気もありません。
比較的多弁でフレンドリーなところはどうでしょうか。
ついつい言葉と値段に釣られて買ってしまう・・・
結構賑わっていた印象がありました。

この道の駅は大方の自治体が第三セクターや指定管理者企業、団体に移譲して運営しています。
おそらく、このような組織には必ず役所関連の思想があり事情によってですがフレンドリーにフットワーク良く
実務をこなすスキルが備わりづらいようです。

道の駅。これは道内観光でお客様の好評、不評の最前線でかなり重要な位置にあります!
杣人のように、観光の一部始終はお任せ♪という具合に、もっとお客様に接し満足を提供して欲しいと思います。
みなさん、いかがでしょうか。

(画像は・急ピッチで進む北海道新幹線線路工事/しりうち駅・その駅に隣接する、道の駅しりうち)

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今日の函館はドンヨリとした天気です。この天気は明後日まで雨も混じり続きそうです。

この天気で残念なのは全国から函館山からの夜景を見に多くの観光客がお見えになっていることや
今日、明日と市内の小学校で運動会が開催されることです。予報が当たらなければ良いですね。

で・・明日は五稜郭の観察会と花見会です。僕は参りますが・・・観察会は雨の場合、自主参加。
藤の花見会は雨天中止ですから微妙ですがスタッフは参ります。
翌週が予備日ですので次週期待になるでしょう。
なお、明日は予定通り藤の歌の作詞者、田口徹さん、作曲者、蓬田梓さんは11時からスタッフと
一緒に藤を観賞します。もしご参加のの方は傘など雨具をご用意の上参加下さい。


さて、今朝、見晴公園の植物を観にいきました。森に分け入るため盗掘防止の腕章をして気になって
いる群落などを確認し短時間で帰社になります。

こんな天気ですが早朝、大勢の方がランニング、ウオーキングをしています。ふと、鳥の囀りが
替わるのに気づいて見上げるとシジュウカラが大きなミミズを銜えながら警戒の鳴き声を盛んに
しています。樹にかけらた巣箱から2m位の距離です。近くではキビタキがその様子を伺って
いました。

きっと巣箱には沢山のヒナが居るのでしょう・・シジュウカラは10羽以上もヒナを育てると聞いた
ことがあります。

園内の植物は夏に替わり、クルマバツクバネソウ、ルイヨウボタン、マイズルソウ、コンロンソウ
などの草本が咲き、木本では、コナラ、ミツバウツギ、ツリバナ、ハナイカダの花が目を和ませて
くれていました。

サムネイルの画像の紹介です。
・盗掘防止の看板
・ルイヨウボタン
・クルマバツクバネソウ
・ミツバウツギ
・ハナイカダの葉に咲く小さな花
・滝ノ沢入り口の風景
・子育てしている巣箱

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盗掘情報が今年4件届いています。画像は盗掘に遭いやすい花たちです・・。

盗掘が後をたたない背景に最近、ネットオークションで野草も目立って売買され始め「国敗れて山河あり」というpositiveな例えとはうらはらにnegativeな現地調達で金に換えよう・・と言った安易な販売が拡大しつつある実感があります。これは社会情勢が大きく反映していますね。

さて、環境省が絶滅危惧種として登録している種でも公的所有の森や自然公園などでは法の網がかかって
いますが個人所有の森では取り放題とは言わないまでも窃盗罪として所有者が採取者を告訴しなければ法的
拘束力はありません。販売を主とした盗掘者はそれを見抜いて犯罪行為をしているようです。

盗掘防止の鍵は「採らない。売らない。買わない」です。いっぽう散策者は

「採らないで撮るだけ。そっと観よう」が花をつけた植物などを発見したときの心構えではないでしょうか。

盗掘の目的はお庭に植えようかな・・ガーデニング用という、お土産式のもあります。
ガーデニングの先進地、英国圏では山の植物を愛でる「アルパインガーデニング」が盛んですが、山取した野草
が庭に並ぶことは無いそうです。長い歴史の中、国民が必死に山の野草たちを守る決意をした結果です。
山取種は街中では容易に活着せず、再度山へ分け入って採るというイタチごっこがくり返されてきたのでしょう。

それで英国では栽培販売業者と行政が連携して保護を展開し拡大栽培や品種改良をもとに街中でも開花出来るような株を作り上げて世界に名だたる「アルパインガーデニング」を完成させました。

このような前例等があり、北海道はH16に「希少・特定希少野生動植物」条例で販売も厳しくしてきていますが、
保護の議論は緒に就いたばかりです。

盗掘はその名の通り盗む行為です。過去にたくさんあった可憐なランが無くなって動物園のように柵の外、
遠くからしか観られなくなる・・レブンアツモリソウのようになってしまうのはとても残念なことですね。

皆さん、これからも盗掘防止をお願いします。




「許せぬ盗掘」北海道新聞全道版2007.6.18コラム「ともしび」掲載
                                 フィールドアドバイザー鎌鹿隆美
今月(6月)は環境月間である。本紙6月9日朝刊の「声」蘭には、札幌にある公園の苗木が盗まれたことへの憤りの声が寄せられていた。日本は春から夏にかけ一斉に花が咲き乱れる、花の国である。しかし、後を絶たないのがこの花を盗む盗掘事件である。とくに夏は艶やかなラン科の植物が開花し盗掘情報も増えてくる。先日、ある市民から「公園のランがなくなりました」と連絡があり、翌朝、共に現場へ向かうことにした。花が咲いていた現場は数箇所の掘り跡が確認され、二畳ほどのランの群生地が消滅の危機に瀕していた。盗掘されたのはラン科のエビネとクマガイソウで環境省が絶滅危惧種に登録し保護植物に指定している貴重種だった。道南はこれらが多い地域だが、開発や盗掘により年々数が少なくなってきている。クマガイソウは、今年5月18日に愛媛県の高縄山で千株もの大量盗掘があったばかりである。我が国では生物等の採取は国立公園など自然公園や都市公園等では国、自治体の法律、条例などで許可なく採取することは禁止され、違反すると懲役や罰金が科せられる制度にはなっているが、知っている方は多いとは言えないようだ。フクジュソウ等の盗掘が多かった函館山ではパトロールの強化に合わせ「警察に通報、刑罰処分」を表示した看板を設置して警告することにしている。まずは利用者に告げることが防止策の一歩といえよう。近年の盗掘は「お庭に」というお土産採取もさることながら、野草ブームによる販売目的の大量盗掘が懸念されている。盗掘が違法なのは理由がある。草花は公的財産で、絶滅したら種が途絶えてしまう、つまり国の損につながる、ということだ。さらに、僕たちを数多に支えている植物に対しての犯罪行為である、ことを皆で再確認したい。

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今日は朝から霧雨模様でしたが、近郊で野生のランを採った痕、盗掘痕の確認をしてきました・・。

盗掘があったのは自然公園の中。盗掘痕を探しましたが株ごと掘った形跡が無いので茎切りして
花瓶注しのために持ち去ったようです。残念ですが、株は生きているようなので来年以降警戒し
たいと考えています。

さて、乙部岳に登ったときにブナの枝先が目の前に垂れていました。アレ~♪  カワイイ!! 

よく見ると・・・上を向いた黄緑の雌花と垂れ下がる
茶色く柔らかい雄花がいっぱい枝に着いていました・・・。

ブナの受粉は風によって行われるといいます。フワフワした雄花にある雄蕊の花粉が
その距離5~20cmほどを隔てた雌花に辿りつくにはそう簡単では無いようです。

その雄花が命の基を飛ばすのはせいぜい3日ともいいます。はかない雄花はさらに枝から
離れ風に飛ばされてギッシリと林床を飾りそして土壌にかえります。

雌花はご存じの堅い殻の「殻斗」へと変身して実になり秋に備え準備を始めるのです。
この実が翌年には子葉を出し短時間で双葉の実生になって散策路の周りを飾ります。
実生の出た林床には落葉とともに雄花の精と実を抱いていた殻斗が子供のために心地よい
ベットを造っていました。

ブナ林はこのように風の通りやすい高い場所や尾根に出来やすく次第に斜面へ勢力を
広げて子ども達のベットも用意して生活しているんですね。

森の植物は子孫を絶やさないようにキチンとした原則に基づいて悠久の自然を営んでいます。
さて・・はて、僕たちはいかがでしょうか。

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