はこだて自然倶楽部~続・風を追って〜

函館から発信!登山、自然、観光情報、市民活動のBLOGです。It's sent from Hakodate!

2008年11月

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明日から師走です。
今日の函館は未明から濡れた雪が降っています。今日は一日こんな空模様のようです。
せっかくの日曜日ですが、師走の気ぜわしさを前にの~んびりすることも体によいかもしれません。

僕は、今晩、開催される函館自然観察会の総会の準備をします・・。

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厚生労働省の年金改ざんが組織的に行われていたことがいっきに明るみになりました。
その対象の殆どが国内経済を下支えしてきた90%の中小企業です。

厚生年金収金の担当者は集金率の向上と改ざんによって差し押さえを回避し企業存続を
助ける両徳の積もりだったのでしょうが、それが結局仇になってしまったわけです。

いっぽう、海外信託運用などをしている年金の運用利益がマイナス4兆2千億円と報道されました。
受給者の数からして一人あたり数十万円の損というとても大きな金額です。損はサブプライムローン
に引っかかった、ということでしたが真相はなお調べてみないと分かりません。
企業が支払ったり、個人が苦労して捻出した浄財が危険な市場取引の原資に使用されているのを
はじめて知りました・・・。

明後日から師走です。函館ではこの春オープンした中堅スーパーが売上不信でこの師走で急遽
閉店するという残念な報道も流れていました。流通業界も消費マインドの冷え込みがいっそう
深まると長期存続は危ぶまれます。ということは企業活動に将来の希望が持てなくなり中小企業
が多い地方経済は疲弊し頓挫する企業も増えることでしょう。
結局、政治家と霞ヶ関官僚の当事者意識の喪失がこのような事態を招いていると言って良いと思います。

僕が接する生物が生活する森の世界には一定のルールがあり、再生も可能な普遍の活動が観察できます。
森ではモノの言えない森の住人たちから学ぶことは多いのですが、モノの言える僕たちは何を何処へ
訴えていけば良いのでしょうか? いま、中小企業はほんとうに危機状態になっています・・・。

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五稜郭の藤棚を守る会は11/26に市教委へ全国から集まった保存署名11,349筆を提出しました。
これで提出は最終となります。あとは発掘調査の結果を待つことになります。復元に不可欠な門柱
はもとより、大きさなど克明に復元が可能な資料が発掘されていなければ門の復元がなくなり、
現在の藤棚(二の橋先)は守られることになります・・。

12月初旬から始まる函館市議会に注目したいと思います。
(新聞記事は北海道新聞(市内版一面)と函館新聞「市内版中央」です。)

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北斗市役所の花壇に綺麗に並んでいました・・。
サニーレタスやキャベツに似ていて食べられるようです。でも味は良くないそう。
あとで調べたら、形を変えた仲間が多く、それぞれの名前が興味をそそりますね・・・。
(画像は白いのが雪衣、紅色が紅タカでしょうか?)

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先日、ブラウントラウト問題で揺れる函館近郊、北斗市の戸切地川のとなり大野川の河口に寄りました。
川面を覗き込むとサケの姿は見られませんでしたが、日だまりにカルガモたちがたくさん泳いで長閑な雰囲気でした。

「河川にもっと自由を」と著書にも書いた、元建設省河川審議会委員の高橋裕さん(東京大学名誉教授)は河川の蛇行特性を活かした河造りを提唱しています。ところで、河の特性として浸食、運搬、堆積、という三要素がありますが、それぞれに、河川と海の生態系には欠かせない役割を持っています。とりわけ、中・下流では堆積は重要なポイントです。

画像のように川の隅や中に州が出来ると川の流れも変化して滝、淵、瀬などがくり返し出来、生き物には都合の良い空間が出来ます。また、州の下にも川が流れていますから、フィルターを通った冷たく清冽な命の水もしみ出てきます・・。そして河岸や州に発達した河畔林(河床林)です。この林がこれまた様々な役割があります。

サクラマスなど渓流魚は餌に樹から落ちてくる陸生昆虫が大好きです。川面を覆う木々も外敵から身を守る隠れ家になりますね。僕たちは川の工事を行う時にこのような仕組みを教科書に一点、一点、確認していく必要があります。僕たちは少しだけ手をさしのべてあげるだけでサクラマスなど渓流魚は川に戻ってきます・・。

サムネイルの画像の紹介です。
・河畔林の発達し複雑な流れを造る松倉川中・上流。
・小河川でも蛇行しながら流れる仕組みが大切。
・大野川河口域(国道から奥に雪を被った駒ヶ岳と右、横津山地)

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今日は早朝から近郊にある河川の土地利用が変わるのにともなって、河川整備計画に基づいた現地見分を行政、土地整備関係の皆さんと3時間半かけて行ってきました。小さな河川ですが、カワヤナギやハンノキのある河畔林です。付近は洪水被害もあり河川の流れを変える工事が必要な場所でもあります。
ウ~ン・・・さて、どうしますか・・と水面を覗き込みましたら、なんと礫を掘った痕である、白く小さなサクラマスの産卵床が数カ所ありました・・・。この産卵床もそうですが、工事にあたって、なんとかこの場所の環境も保護しなければなりません・・・(悩大)

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