このところ、登山道路(以下、登路」)の維持管理の方法、つまり下草刈り、笹刈による弊害が
気になり始めてきた。
笹を刈ること自体は登路を利用する方の安全を確保したり、植物関連の有識者によっては植生の
攪乱によって新しい植物の侵入や群落の拡大が図られると、歓迎する考え方があるが、果たして
どうだろうか?
僕が懸念するのは笹だけを刈るのではなくて秋に実を付けて登山者を魅了する草本や登路の脇を根
固(がため)している下草も同時に刈ってしまうことによる弊害を問題視したい。
たとえば、この写真にあるとおり、マイズルソウなどはこれから、結実して赤い実をいっぱい
着ける。そして多年草で細い地下茎で地面を支えながら登路の脇を飾っている。
それは、あたかも登山道を守っているかのようにも見える。
さらに、恵山ではマイズルソウの群生場所で地表を覗くと地衣類の地衣類(苔)たちが地表を覆
い、植物の茎を真綿で包むように地表を優占していた。
その場所は恵山の森林形成の遷移が進んでいる地域であった。
植生の専門家でないのでご教示乞いたいが、全ての箇所とは云わない、
一部の登路の崩壊を助長しているのが実は下草刈りの技法によるものも起因しているのでは
無いか、という気がしている。
つまり、登路脇を押さえてきた多年草を刈ることで、散策者の踏み込みもし易く、踏み着けから
の回復力がおそくなり、かつ表土が乾燥し踏み圧と雨裂による表土の破壊が進行し
表土も流亡していくのではないだろうか。今後も観察し調査していきたい。
ご意見があればなんなりとお願いします。
サムネイル写真の紹介です。
・大千軒新道コースのマイズルソウ、ヒメタケシマランなどの下草刈り跡(道有林管理)
・オロフレ山の刈り取られたハクサンボウフウ、右手前 (国有林管理)
・オロフレ山の刈り取られたサンカヨウ
・千軒岳、中千軒コースで刈り取られたハクサンチドリ(勢い余ってか?)
・美利河丸山の登路脇はマイズルソウ、ツルアジサイ等の下草のジュータンが残されている。
(道有林管理)
・美利河丸山のマイズルソウ(地表を守る掛布とんのよう)
・下草に守られたアカイタヤの幼木
・笹を刈り払った空間跡に侵入した?ツマトリソウ
・恵山、椴法華コース、斜面のマイズルソウ群落と地表の地衣類
(国有林管理)
気になり始めてきた。
笹を刈ること自体は登路を利用する方の安全を確保したり、植物関連の有識者によっては植生の
攪乱によって新しい植物の侵入や群落の拡大が図られると、歓迎する考え方があるが、果たして
どうだろうか?
僕が懸念するのは笹だけを刈るのではなくて秋に実を付けて登山者を魅了する草本や登路の脇を根
固(がため)している下草も同時に刈ってしまうことによる弊害を問題視したい。
たとえば、この写真にあるとおり、マイズルソウなどはこれから、結実して赤い実をいっぱい
着ける。そして多年草で細い地下茎で地面を支えながら登路の脇を飾っている。
それは、あたかも登山道を守っているかのようにも見える。
さらに、恵山ではマイズルソウの群生場所で地表を覗くと地衣類の地衣類(苔)たちが地表を覆
い、植物の茎を真綿で包むように地表を優占していた。
その場所は恵山の森林形成の遷移が進んでいる地域であった。
植生の専門家でないのでご教示乞いたいが、全ての箇所とは云わない、
一部の登路の崩壊を助長しているのが実は下草刈りの技法によるものも起因しているのでは
無いか、という気がしている。
つまり、登路脇を押さえてきた多年草を刈ることで、散策者の踏み込みもし易く、踏み着けから
の回復力がおそくなり、かつ表土が乾燥し踏み圧と雨裂による表土の破壊が進行し
表土も流亡していくのではないだろうか。今後も観察し調査していきたい。
ご意見があればなんなりとお願いします。
サムネイル写真の紹介です。
・大千軒新道コースのマイズルソウ、ヒメタケシマランなどの下草刈り跡(道有林管理)
・オロフレ山の刈り取られたハクサンボウフウ、右手前 (国有林管理)
・オロフレ山の刈り取られたサンカヨウ
・千軒岳、中千軒コースで刈り取られたハクサンチドリ(勢い余ってか?)
・美利河丸山の登路脇はマイズルソウ、ツルアジサイ等の下草のジュータンが残されている。
(道有林管理)
・美利河丸山のマイズルソウ(地表を守る掛布とんのよう)
・下草に守られたアカイタヤの幼木
・笹を刈り払った空間跡に侵入した?ツマトリソウ
・恵山、椴法華コース、斜面のマイズルソウ群落と地表の地衣類
(国有林管理)